算数数学の学習について
◆かんたんなミスが多い
うっかりミスは、処理能力の高い生徒さんに多いです。訂正が素早くできるため、本人はさほど負担を感じていないかもしれません。間違いにも個性が出ます。例えば7×6=48など、その子なりの癖があるので、間違えた原因を洗い出し、気を付けていくように促すと苦手なポイントが減っていきます。教室では併せて、字をゆっくりとていねいに書くことや、出た答えを見直すことも指導しています。根気よく見守ってあげてください。
◆学校の算数の文章問題ができません
文章題ができるようになるには計算力以外に、問題文から内容を読み取り、イメージ化する国語力が必要になります。イメージ化には経験値も必要です。日常生活の中で、おつりの計算・単位を使うなど具体的な言葉がけを心がけてあげましょう。
◆算数の図形問題がわからない
図形問題も得手不得手が分かれやすいところです。説明されればされるほどわからなくなるのは、図形をイメージする力の有無よりも、むしろ国語力が不足しているのかもしれません。小学校の図形は学年が上がれば理解できる単元、中学校では出てこない単元も多いです。
◆小数がわかっていない
くもんの算数教材で初めて小数が出てくるのはF教材131。多くのお子さんは小数の計算は分数計算よりラクと感じているようです。なぜなら、小数の計算は規則性がわかってしまえばA~~C教材相当の計算力でできるからです。規則性は教材の最初に書いてあるので、そこをしっかり意識して学習することが大切です。最初はわからなくても、くり返し練習するうちにきっと自分で規則性が腑に落ちるようになります。
◆ひっ算、B教材のくり上がりがうまくできない
よくできる生徒さんは筆算を暗算でやってしまいます。これはすごいこと。ただ、3けた・4けたになるとミスが目立つ場合もあるので、教室では1の位から計算してくり上がりのある時は「1」を「送り書き」するよう指導しています。生徒さんによってはくり上がりくり下がりがなかなか定着しないこともあります。教え込むより、くり返し練習の中でその子が仕組みに気付いてくれることを大事にしてあげましょう。
◆F教材の複雑な分数計算を学習、ただ進んでいるだけでわかっていないのではないか
この複雑な分数計算には子どもの脳を賢くする要素がたくさん詰まっています。「解き始める前にまず、どこからどう計算していくか作戦を練ろう」恐らくお子さんは言葉では上手に説明できなくても頭の中ではよくわかっていると思います。学校教育ではこのような高度な分数計算はやりません。でも、中学生高校生になった時に困らないためにはここまでの計算力が必要なのです。進んでいることをたくさん誉めてあげてください。
◆算数の4A、29の次は30、49の次は50など、くり上がる数字が出てこない
これは多くの幼児さんに共通することです。お散歩の時、車の中で、お風呂の中で数唱を楽しくたくさんさせてあげましょう。数字が好きな子なら500まで、1000まででも。ママとかわるがわる唱えるのも効果的です。時期が来れば、コップの水が溢れるように出てくるようになりますので。
◆小学生で数学G(中1相当)を学習中、解き方をわかりやすく教えてほしい
公文の教材はスモールステップで構成されており、無理なく進んでいけるようになっています。さらに、新しい内容に入る箇所には例題やヒントが用意されています。お子さんがその例題を見ながら、自分で考えて学習できるしくみになっています。もちろん、わからない時、困っている時は先生が教えます。その際には、解き方を手取り足取り教えるのではなく、お子さんが自分自身で答えを見つけ「解けた!」という喜びを味わえるように、適切なアドバイスをしながら導いていきます。 万が一、宿題でわからない問題が出てきた時は、無理をせずそのままお持ちください。教室でフォローいたしますので。