教室だよりから


●●教具を上手に活用しましょう●● 

公文式では各種の教具が開発されています。プリント学習に入るためのレディネス(準備)づくりとして、また、プリント学習をスムーズにするための補助として、教具の併用はよい効果を上げます。

主な教具をご紹介しておきます。 (青字は使い方の例です。)

ポイント   まず
 やってみせる
それから
 いっしょにする
そして
 ひとりでできる

 

ソフトすうじ盤・ひらがな盤
 
数字やひらがなへの興味を育てます。文字を平面でなく立体としてとらえることで、強い印象とともに覚えが早まります。はめ込んだり抜いたりする作業では、手指の力を十分に使うため、筆圧や運筆力を強化し、手先が器用になります。

・半分浮かした文字をたたいてはめ込む。
・文字を抜いて遊ぶ。
・文字を少し押し下げた盤のミゾを指でなぞったり、抜いた文字を並べて遊びながら、文字を意識づける。

母と子の童謡カード
1〜3集(計90曲
リズムとメロディがあるため、記憶されやすい童謡は、豊富な言葉を子どもに与え語彙を増やします。また、発語を促します。リズムとともに頭の中に入った言葉をカードの歌詞と対応させて見ていくことで、文字への興味も育てていきます。

・カードを見せながらくり返し歌って聞かせる。
・十分に聞かせた後、カードの歌詞を指さして見せながら楽しくいっしょに歌う。無理に読ませる必要はありません。
・くり返しいっしょに歌い、少しずつ子どもがひとりで見ながら歌えるようにする。
・好きなカードを子どもが選び、ひとりで見ながら歌う。

大判漢字カード 
1〜3集(計90語)
カードの絵や漢字を見ることで、図形や文字の特徴をつかみ見分ける能力(図形弁別、パターン認識力)を高め、読み書きの基礎能力を高めます。

・絵を見せて読んであげる。カードに興味を持たせ注目させる。
・数枚の絵を見せて「○○はどれ?」と選ばせる。
・ 絵を見せて「これなあに」と聞く。
・十分絵を見て遊んだら、カードを裏返し漢字を見えて読んでやる。
・漢字を見せて「これなあに」と聞く。わからなければ絵の面を見せる。

ひらがなカード 読書に早く入るためのひらがなカード。
・漢字カードと併用して覚えましょう。

俳句カード(春・夏・秋・冬) 五・七・五のリズムによって、言葉が頭に入りやすく、語彙力、記憶力を高めます。
・季節に合ったものを、お母さんといっしょに楽しく覚えましょう。

かずカード オモテがドッツ、ウラがドッツに対応した数字になっています。ドッツの並び方は算数4A教材の“まるのかず”と同じです。数字の読みを確実にしながら、数字と数量の関係が自然と理解できます。数が苦手な子は、あらかじめ、早い時期からかずカードで遊ばせておくと教材学習がスムーズにいきます。
・カードの数字とドッツを交互に見せながら、数字を読み聞かせる。
・カードを見せながら、「これ、いくつ?」と聞く。
・2枚のカードを見せて、「どっちが多い?}と聞く。
磁石かんじ盤 駒と駒に身近な動物の絵と漢字が印刷されていて、子どもの興味を強く引きつけます。目と手の協応反応が、脳によい刺激を与え、図形弁別、パターン認識力をはじめ知覚全体が強化されます。

・駒をくっつけて遊ぶ。
・駒の絵と絵を合わせて置く。
・駒の漢字と漢字を合わせて置く
・駒の漢字の上に絵の駒を置く(または逆)。

磁石すうじ盤30、50(ひらがな)、100 遊びながら自然に数の並びが体得できます。数感覚や集中力も高めながら、手指の動きをスムーズにさせ作業力アップも図れます。数唱力の強化、足し算・引き算の導入などいろいろに使え、教科学習に欠かせない多くの効果をあげている教具です。

・駒を自由にくっつけて遊びながら数に親しむ。
・<すうじ盤30>1〜5:盤の6以降は紙などで隠し、「これと同じものはどこかな?」と駒を1から順に手渡し、盤に置かせる。
・置きながら「いちに、さん」と口で唱える。置き終わってから駒を指差しながら数字を読む。
・ラクに置けるようになったら1〜10、1〜20と置く数を少しずつ増やしていく。
・1〜30が十分置けるようになったら時間を計る。
・すうじ盤30が速くおけるようになったら、50、100と進む。(目安として、30を1〜2分で置けたら50へ、50を3〜4分で置けたら100へ)
・すうじ盤50の裏のあいうえお盤も駒を少しずつ増やしながら進める。

ジグソーパズル 子どもの発達に合わせて2ピースから330ピースまで21段階に細かくステップアップされ、遊びながら直感力や集中力を養います。厚手の紙で扱いやすく、くり返しの使用にも耐えられます。裏面には数字が順番に印刷され、裏面でも遊べます。

幼児用鉛筆 黒だけの6本セットと、黒を含む5色セットの2種類があります。太くて断面が三角形なので握りやすく、また上手に握る練習にもなります。濃さは6Bです。
幼児鉛筆でしっかり書けるようになったら、普通の鉛筆に変えましょう。普通の鉛筆になかなか慣れない子には、
幼児用鉛筆市販の6Bの鉛筆を半分に切ったもの普通の鉛筆 と変えていく方法もあります。

くるくるチャイム 公文式教具のヒット商品。カラフルなボールの動きが音と共に楽しめます。障害の重い子、集中力が持続しない子にも効果が期待できます。

詳しくはをご覧下さい


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